がんと免疫1
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14さまざまな免疫細胞が連携してがん細胞と闘う3サイトカインの産生 CTL前駆細胞は、分化成熟し、殺傷力が高く、がん抗原を狙い撃つことができるCTL(細胞傷害性T細胞)になる。CTLは、同じ抗原を発現しているがん細胞をしっかりと見分けて、特異的に攻撃する。 樹状細胞からの刺激によって活性化されたヘルパーT細胞は、「サイトカイン」といわれる物質を産生する。サイトカインは、免疫細胞を増殖させ、さらに活性化させることができる。45サイトカインによりCTL前駆細胞が活性化CTLががん細胞を狙いうちする! CTL前駆細胞も、樹状細胞から抗原の情報を受け取り、同時に活性化する。強力になり数も増えたCTL前駆細胞は、がん細胞を攻撃する準備を整える。がんと免疫 ❶ガンマ・デルタT細胞NK細胞CTL前駆細胞ミクロの世界の大戦争攻撃部隊CTL(細胞傷害性T細胞)司令塔樹状細胞から攻撃すべき細胞の目印を教えてもらい、活性化、増殖した後、目印を出しているがん細胞に攻撃を加える。T細胞の少数集団。アルファ・ベータT細胞などとともに異常な細胞が持つ特定の分子を見分けて攻撃。樹状細胞などから攻撃対象の情報を教えてもらい、キラーT細胞の攻撃性を高めるためのサイトカインを出す。白血球の型(HLA型)を判別し、自分と異なるものの場合は攻撃を加える。がん細胞と闘うおもな免疫細胞ヘルパーT細胞 身体のなかでは、さまざまな外的・内的影響によって遺伝子が傷つき、変異した細胞ができます。免疫システムはそれらを常に監視・排除してがん細胞になることを防いでいると考えられています。 しかし、そうした監視をすり抜け、がん細胞が発生すると、免疫細胞は2つのシステムで攻撃しようとします。樹状細胞などから伝えられた特定の目印(抗原)を持つ異常細胞だけを攻撃するのが「抗原特異的免疫応答」です。一方、異物を無差別に攻撃するシステムを「抗原非特異的免疫応答」と呼びます。これらの免疫細胞を総動員することで、わたしたちの身体は厳重に守られているのです。抗原特異的免疫応答抗原特異的免疫応答抗原特異的免疫応答MHCクラスⅠ病原体や異常細胞などを取り込み、分解した後、その特徴をT細胞に教える。樹状細胞

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