がんと免疫1
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1521樹状細胞ががんの情報を取り込むT細胞が樹状細胞からの情報を受け取る がん細胞には、自らの特徴を示す目印がある。がん細胞の死骸などを取り込んだ樹状細胞(抗原提示細胞)は、それらを分解処理した後、自らの細胞の表面に提示することで、ヘルパーT細胞やがんを攻撃するCTL(細胞傷害性T細胞)になる前のT細胞(CTL前駆細胞)にその情報を伝える。 ヘルパーT細胞は、さまざまな免疫細胞を活性化する物質を出すなどして支援活動を行う。また細胞の表面にはレセプターと呼ばれる分子があり、このレセプターを介してほかの細胞と結合することで、細胞を特異的に認識したり、相互に情報を伝達したりできる。樹状細胞からの情報もレセプターを通じて伝えられる。樹状細胞の顕微鏡写真。まさに樹枝のような突起を持つことからこう呼ばれる。T細胞レセプターは直接病原体に結合することはできないが、がんの目印となる抗原には結合することができるのだ。樹状細胞がん細胞抗原ペプチドCTL(細胞傷害性T細胞)ガンマ・デルタT細胞NK細胞ヘルパーT細胞アルファ・ベータT細胞抗原ペプチド樹状細胞T細胞レセプター抗原非特異的免疫応答抗原を取り込む樹状細胞 がん細胞のなかには、がんであることを巧妙に隠したものもある。この場合、樹状細胞は、攻撃部隊に対象の目印を伝えることができない。そのときに活躍するのが、異物を無差別的に攻撃するアルファ・ベータT細胞やガンマ・デルタT細胞、NK細胞などの免疫細胞だ。異物に無差別攻撃を仕掛ける抗原非特異的免疫応答抗原特異的免疫応答抗原特異的免疫応答MHCクラスⅡ

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