創業者の思い

代表取締役 会長(ファウンダー)
木村 佳司

代表取締役 会長(ファウンダー) 木村 佳司

1952年、京都府生まれ。京都府立嵯峨野高等学校卒業後、HOYAに勤務し、多くの営業所や関連会社の再建などに携わる。95年メディネットを設立。

次世代の医療のグローバルスタンダードをつくりだす

当社は、「次世代の医療を支える革新的な技術及びサービスを創造し、迅速かつ効率的に社会に提供し続ける」ことを使命とするバイオテック・カンパニーです。

次世代医療として、まず「免疫細胞治療」にフォーカスして事業を進めてきたのは、私自身が幼い頃に小児ぜんそくだった体験が背景にあります。ぜん息というのはまさに免疫疾患で、薬では根治が難しく、体の免疫力を高めることで快方に向かう病気です。そのため、メディネットを立ち上げた時も、「免疫」の領域で新しい事業を始めたいという思いがありました。

分子免疫学の研究者であった東京大学名誉教授の故・江川滉二さんとの出会いを機に、免疫細胞治療に大きな可能性を感じ、これを事業化しようと決意しました。当時、再生・細胞医療は今程認知されておらず、免疫細胞治療についてもその有効性を示すデータが出ていたものの、事業として成立させるのは無理だと言われていました。しかし、患者さんのためにこの新しい治療法を普及させることは大変意義があると考え、「だれもやらないなら自分たちでやるしかない」との思いから、「免疫細胞療法総合支援サービス」という全く新しい事業モデルをつくり、事業化するに至りました。

現在、再生・細胞医療は、日本が世界でトップになる可能性をもつ数少ない分野です。その中で、がんの免疫細胞治療については、私たちメディネットが世界のトップグループを走っています。これからも、患者さんにとって、常に最新で最善で最良の医療を提供すべく、挑戦し続けてまいります。

元相談役(サイエンティフィック・ファウンダー)
江川 滉二

元相談役(サイエンティフィック・ファウンダー)江川 滉二

1937年~2009年。東京大学医学部及び東京大学生物系大学院第二基礎医学博士課程修了。医師、医学博士。 同大学医科学研究所において、長年にわたり「がん免疫の基礎研究」に従事。1984年から同研究所教授。1997年東大名誉教授。 大学退官後は、1999年に瀬田クリニック(現 医療法人社団 滉志会 瀬田クリニック東京)を開設。医療法人社団 滉志会理事長、日本免疫治療学研究会会長

最善最良のがん治療を患者さんに提供するために

私は、長年にわたり大学人として研究を行ってまいりました。大学における研究は、真理の探究を目的として損得勘定なく行われるべきものです。そのため、しばしば研究のための研究となってしまう場合もあります。しかし大学人は、そのような研究から得られた結果や経験を人々のために役立てることについて臆病であってはなりません。そのような考えの下に私は大学を辞して、より直接的に人々の役に立つことを目的とした研究を目指すこととしましたが、その後、株式会社メディネットで、その目的を具体化することとなりました。

一方、大学病院等では先進的な医療が研究医療として行われています。その中には、一定の有用性が見込まれ、且つ社会的要請が大きいにもかかわらず、さまざまな制約のために、現実にはきわめて限定された症例だけに行われているものがあります。

このような医療を速やかに、誰でもがアクセスできる医療として提供できるようにすると共に、その医療の改良・改善を図ることもまたきわめて意義ある事業であり、当社のビジネスモデルは、このような私たちの使命を具体的に達成可能とするものです。その第一の実例として、私たちは既に医療界に対して「免疫細胞療法総合支援サービス」を提供し、この分野では世界に比肩するもののない実績を挙げてきました。

今後このようなビジネスモデルが、先進医療一般を広く提供することに役立ち、患者さんの利益になることと信じています。